配車表の入力、明細の付け合わせ、点呼での健康状態の確認。毎日の事務に追われていた運送会社で、事務作業にかかる時間が約90%減りました。いま社内では、浮いた時間で売上をどう伸ばすかを、社員自らが考えています。
- 社名
- 株式会社しんけん
- 所在地
- 埼玉県
- 営業所
- 埼玉・群馬・栃木
- 事業
- 一般貨物運送
- 利用
- ラクハブ(運送管理システム)、AX支援
- 導入
- 2025年5月

毎日、事務に追われていた
朝は配車表の入力から始まります。届いた依頼を一つずつ見ながら、配車表に打ち込んでいきます。月末には、荷主さんから届く明細と自社の記録を一枚ずつ見比べ、数字が合っているかを確かめます。点呼のたびには、ドライバーの健康状態を確かめて記録します。
どれも欠かせない仕事ですが、ここに毎日多くの時間を取られていました。
「私じゃ使いこなせないのでは」
新しい仕組みを入れようとしたとき、社内から上がったのは不安の声でした。
「パソコンは苦手」「私じゃ使いこなせないのでは」
道具を入れても、使う人が置いていかれては意味がありません。そこで、現場のやり方に合わせてAIを組み込むAX支援から始めることにしました。
最初の一歩は、月末の明細から
最初に手を付けたのは、いちばん手間のかかっていた月末の明細の付け合わせです。荷主さんから届いた明細をAIに読ませて、ラクハブに入力した数字と突き合わせました。
すると、AIが明細と入力のずれを見つけて、知らせてくれました。それまでは人が一枚ずつ目で探していたものです。
この場面を境に、現場の空気が変わりました。「これなら自分たちにもできる」。苦手だと思っていた仕組みが、自分の仕事を助けてくれる道具に変わった瞬間でした。
事務作業の時間が、約90%減った
明細の付け合わせから始まり、配車表の入力、点呼での健康状態の確認へと、少しずつAIに任せる範囲を広げていきました。
| 作業 | 以前 | 今 |
|---|---|---|
| 配車表の入力 | 依頼を見ながら手で打ち込む | AIが読んだ内容を確かめるだけ |
| 明細の付け合わせ | 一枚ずつ目で見比べる | AIがずれている所だけを知らせる |
| 点呼での健康状態の確認 | 決まった基準と、いつも気にかけている人だけを見ていた | 潜在的に危ない人にも、早めに声をかけられる |
事務作業全体にかかる時間は、約90%減りました。
変わったのは時間だけではありません。点呼での健康状態の確認では、仕事の本質に立ち返って「本当に見るべきものは何か」を考え直しました。その結果、これまで見えていなかった、潜在的に危ないドライバーにも早めに注意を促せるようになりました。
浮いた時間で、売上を伸ばす
「空いた時間で、何をすれば会社の売上が上がるか。みんなで考えるのが楽しくなりました」
しんけん 社員
いちばん大きく変わったのは、働く人の気持ちです。かつて「使いこなせない」と不安を口にしていた社員が、今は浮いた時間をどう使えば売上アップにつながるかを、試行錯誤しながら考えています。社内は、前向きな雰囲気であふれています。
特定の人に頼らない仕組みに
AIの使い方は、ラクハブの中で仕組みとして回っています。AIに詳しい人がいないと回らない、ということがありません。担当が変わっても、同じように仕事が進みます。
これから
1運行ごとにいくら残るかを見ながら、受ける仕事と運賃の判断にもラクハブを使っていきます。浮いた時間を、利益を生む仕事へ。しんけんの挑戦は続きます。